【解説】魚料理が生臭くなる理由とは?4つの原因と簡単にできる臭みの取り方

魚を好きになる

がんばって魚料理を作ってみても、「なんか美味しくない」、「生臭いにおいが気になる」、と思った経験はありませんか。

私もレシピ通りに作っているのになぜか料理が生臭くなって悩む時期がありました。

生臭さには、もちろん鮮度も関わってきますが、それだけでなく、生臭さを抑えるために注意しておかなければいけない4つの原因があります。

これらの原因と対処法を知っておくだけで、魚料理のレベルがぐっと上がります。

この記事では、魚が生臭くなる原因と、簡単にできる臭みの取り方を解説するとともに、失敗しない魚の選び方をわかりやすく解説していきます。

魚が生臭くなる4つの原因(なぜ魚は生臭くなるのか)

魚の生臭さは「魚そのもののにおい」というより魚の成分が分解されてできた物質のにおいです。

そのため、においの原因を知って、対処することで、魚の生臭さはしっかり抑えることができます。

まずは、魚が生臭くなる4つの原因を紹介します。

血|魚料理の生臭さの最大の原因

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魚料理が生臭さくなってしまう最大の原因が「血」です。

血は空気に触れることで酸化し、生臭いにおいが発生します。

例えば、内蔵処理など下処理の際に、血が残ってしまったり、身についてしまったりすることで、料理全体が血生臭くなってしまいます。

そのため、魚が生臭くなるのを防ぐためには、まず血の処理をしっかりする必要があります。

ドリップ|細胞が壊れて出てくる臭みの原因

「ドリップ」とは、時間が経つと魚から出てくる赤い水分で、生臭さの原因の一つです。

魚は、時間の経過とともに細胞が壊れて、内部の水分やうまみ成分、たんぱく質などが流れ出ます。

このドリップを放置すると、細菌の増殖などで生臭いにおいに変わっていきます

特に、「冷凍・解凍」や常温など「高い温度で放置」によってドリップが出やすくなります。

そのため、ドリップを出さないこと、ドリップが出たら拭き取ることなどが、生臭さを抑えるために大切です。

細菌|臭みの成分を作りだす正体

魚は生きている間から、表面や体内に「細菌」が存在しています。

魚が死ぬと、血やドリップなどを栄養に、細菌が増えるとともに、臭みの原因となる物質を作りだします。

細菌は、特に「エラ」や「内臓」にたくさん生息しているため、これらの処理が遅くなるほど、どんどん増えていきます。

また、温度が高いほど増えやすくなるため、常温に放置するなどでどんどんと生臭くなっていきます。

そのため、生臭さを抑えるには、細菌の増殖を抑える必要があります。

トリメチルアミン|魚特有の生臭いにおいの正体

魚を「生臭い」と感じる時の主な原因物質の一つが「トリメチルアミン」です。

魚に含まれる成分が、細菌や酵素のはたらきによって、分解されることで発生し、これが、魚特有のツンとした生臭いにおいの正体になります。

特に、サバやイワシなど青魚では、発生のもととなる物質を多く持っているため、生臭くなりやすいのが特徴です。

そのため、このトリメチルアミンが作られることで魚が生臭いと感じる大きな原因です。

すぐ出来る!「簡単な臭みの取り方」

魚を買ったのはいいけど、調理や食べるまでに少し時間が経ってしまい、臭みが出てきてしまうこともあると思います。

気になる生臭さを取り除いて、臭みの気にならない料理を作りたい、そんな時に使える、簡単な臭みの取り方をお伝えします。

塩を振って水分(ドリップ)を出す

まず、魚の臭みを取る方法として効果的なのが、塩を振って水分を出す方法です。

塩をかけることで、浸透圧の影響により、魚の表面から水分(ドリップ)を引き出すことができます。

簡単な手順

・全体的に軽く塩を振る
・10分ぐらい冷蔵庫で置く
・出てきた水分をキッチンペーパーなどで拭き取る

特に、血合いや内臓が入っていたお腹の中などにかけて臭みを取ることが効果的です。

これにより生臭さをぐっと抑えることができます。

熱湯をかける(霜降り)

煮付けやあら汁など加熱調理をする場合、熱湯をかける「霜降り」は、特に効果的です。

熱湯をかけるだけで、魚の表面のタンパク質が固まり、血やぬめりが浮き出てきます。

その後、水で洗い流すだけで、生臭さを取り除くことができます。

私も、煮付けやあら汁などを作る時には、これをやるようになってからかなり臭みを抑えることができるようになりました。

熱湯はかけすぎると身が固くなるため、「さっとかける」のがポイントです。

酒を振って臭み成分を飛ばす

塩焼きなどでは酒を振って加熱することで、臭みを飛ばす方法もあります。

酒に含まれるアルコールは揮発性が高く、加熱することで臭み成分と一緒に蒸発します。

また、酒をかけることで、焼いた後に身をふっくら柔らかくする効果もあります。

酒は魚の表面が軽く湿る程度に振るのが目安です。イメージとしては霧吹きで1〜2回かけて、全体がうっすら締める程度。

酢やレモンなど酸で中和

酢やレモンなどの酸を使う方法も効果的です。

酸には、臭みの成分であるトリメチルアミンなどアルカリ性の物質を中和させて臭みを打ち消す効果があります。

そのため、直接ふりかけることで、生臭さを抑えることができます。

おすすめな調理

・マリネ
・カルパッチョ
・南蛮漬け

塩焼きにレモンを添えるのも、見た目や風味に加え、臭みを抑える効果も含まれています。

そもそも臭みを出さないことが大切

臭みを取る方法をご紹介しましたが、実は魚を美味しく食べたい場合は、そもそも臭みを出さないようにすることが大切です。

特に生で食べるような場合では、熱湯をかけたりアルコールで飛ばすなどの方法は使えません。

魚を購入してから食べるまでの管理の仕方によって臭みの出方を減らすことが重要です。

温度管理を徹底する

臭みを出さないための最も基本的なことは、温度管理を徹底することです。

常温など温度が高い状態に置かれることで身の劣化や細菌の増殖が一気に進みます。

特に気をつけなければいけないのが、購入してから冷蔵庫に入れるまでの時間です。

魚は、他の食材に比べて温度による鮮度低下の影響が大きいため、冷凍食品を購入したと思って、扱うことがおすすめです。

すばやく下処理をする

魚の中でも、特に臭みの原因になりやすいのが内臓やエラです。

この部分には、血や水分が多く、加えて細菌や消化酵素も多いため時間の経過とともに強い臭いが発生します。

また、魚の胃の中に消化途中のものがあると、より早く臭みが発生します。

そのため、臭みの発生源である内臓やエラは、すばやく取り除く必要があります。

空気に触れさせない

臭みを出さないためには、空気に触れさせないことも大切です。

刺身や切り身など生の魚が空気に触れることで酸化が進み臭みが発生します。

「ラップでしっかり包む」「密閉容器に入れる」など、空気に触れない状態を作ることが大切です。

また、基本的に早めに食べることも重要なポイントです。

失敗しない魚の選び方

生臭さを出さないためには、魚の選び方も大切です。

魚を選ぶ・買う段階から意識することで、魚が生臭くなることを回避できます。

最後に、失敗しない魚の選び方を解説します。

鮮度のよい魚を買う

当たり前と思うかもしれませんが、最も大切なことは鮮度の良い魚を買うことです。

生臭くなる原因のほとんどが、鮮度の低下により臭いが発生するというものです。

鮮度の良い魚は、海の近くなどに住んでいればそれほど難しくなく買えますが、都心部などではなかなか買うのが難しいのも現状です。

そこで、一つご紹介するのが、「ポケマル」という販売サイトです。

これは、漁師など生産者から食材を直接購入できるサイトで、とれたての食材が鮮度よく家まで届くのが最大のメリットです。

また、家にいながら全国各地の食材を選ぶことができるため、普段のスーパーでは出会えない食材にも出会えることができます。

参考に私が実際に購入してみた際の体験談を紹介していますので、よければご覧ください。

下処理済みの魚を買う

鮮度のよい魚を購入しても内臓やエラなど下処理までに時間がかかってしまっては臭みが発生してしまいます。

すぐに下処理をする必要がありますが、忙しくて難しい場合もあります。

対策としては、すでに下処理をされている魚を買うのがおすすめです。

手間も省ける上に、生ゴミが出ないことが大きなメリットです。

先ほど紹介した「ポケマル」でも、内臓やエラなどの下処理済みの商品も多くありますので、調べてみてください。

加工・調理済みの商品を買う

下処理が済んでいても、調理や食べるまでに時間がかかってしまうと結局臭いが出てしまいます。

そのため、すでに加工済みや調理済みの商品を買うのも一つの方法です。

ここでおすすめなのが、「サカナDIY」という商品です。

この商品は、旬の地魚を、「切るだけ」「焼くだけ」「煮るだけ」など簡単な調理だけで食べることができる、時短に最適な商品です。

また、最新の冷凍技術で冷凍されたままの状態で届くため、鮮度低下や臭みの心配がほとんどなく、好きな時に使えるのも大きなメリットです。

こちらも参考までに私が試した時の記事を載せておくのでよければ参考にしてみてください。

まとめ

魚料理が生臭くなってしまう原因と、臭みの取り方は以下のとおりです。

生臭くなる4つの原因

・血|魚料理の生臭さの最大の原因
・ドリップ|細胞が壊れて出てくる臭みの原因
・細菌|臭みの成分を作りだす正体 
・トリメチルアミン|魚特有の生臭いにおいの正体

「臭みの取り方」
・塩を振って水分を出す(ドリップなど臭いの原因を取り除く)
・熱湯をかける(血やタンパク質を固めて取り除く)
・酒を振って臭い成分を飛ばす(身もふっくらする)
・酢やレモンなど酸で中和(トリメチルアミンなどを分解する)

また、そもそも、臭いを出さないことが大切で、魚料理で失敗しないためには、「鮮度のよい魚」「下処理済みの魚」「加工・調理済みの商品」などを買うことがおすすめです。

魚が嫌いになる大きな原因の一つである「生臭さ」について、原因を知ってあらかじめ対応することでぐっとその発生を減らせるので、魚料理をする際には、是非意識してみてください。

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