子供や家族の栄養バランスを考えて、「もっと魚を食べさせたい」と思っている人は多いのではないでしょうか。
その一方で、魚料理は手間がかかるし、食べるときも骨や皮を取るのが面倒くさくて、結局魚料理をあまり作らないという人も多いと思います。
実際にアンケート調査の結果でも「下処理が手間」、「生ごみが臭う」、「骨が多い」が魚の購入を避けたくなる理由のトップ3です。(大日本水産会, 2021年)
魚を食べさせたいけど、時間もないし面倒くさいことはしたくないという人の悩みを解決するために、今回は、最近いろいろなところで売られるようになった骨取り魚と、それを使った超簡単で美味しいレシピを紹介します。
この記事を読むと今日すぐにでも簡単に魚料理を作ることができるようになります。
是非、今夜の夕食の参考にしてみてください。
魚料理を避けがちな3つの理由

魚料理と聞くと、時間や手間がかかって面倒くさい、というイメージを持つ人も多いと思いますが、実際に「面倒くさい」と思う主な原因として以下の3つが挙げられると思います。
下処理が手間で時間がかかる
まず1つ目に、下処理が手間で時間がかかるということがあると思います。
魚を1匹丸ごと買ってくると、ウロコをとって、頭や内臓をとって、キレイに洗って、3枚に捌いてなどたくさんの工程があります。
また、キッチンやまな板が汚れたり、魚くさい臭いがついたりと、考えただけでも疲れてしまいます。
また、あまり一から捌いたことがない人は、そもそも「どうやって捌いたら良いかわからない」、「捌き方から調べなきゃ」、「うまくできなかったらどうしよう」などいろいろなことを考えてしまうかもしれません。
このように、調理の下処理や作る前から面倒くさく感じてしまうことがあります。
骨が多くて子供に食べさせにくい
2つ目として、骨が多くて子供に食べさせにくいということがあると思います。
頑張って魚料理を作ったとしても、骨があるので、小さな子供がいる場合は、食べる時まで注意して見ておかなければいけません。
特に骨の数や位置など、魚の種類によって違うので、毎回見ておかなければいけないのは大変な手間になると思います。
子供をもつ親へのアンケート調査では、魚を食べる事が嫌いな理由の第一はダントツで「骨をとるのが面倒」という結果でした。(大日本水産会, 2022年)
子供も小さい頃に骨が喉に引っかかった経験をすると、魚が嫌いになってしまう可能性もあります。
後片付けや生ゴミが面倒
3つ目として、後片付けや生ゴミが面倒ということが挙げられます。
下処理したウロコや内臓、汚れた包丁やまな板など、キッチンの魚くさい臭いなど、元の状態に戻すまでいろいろな手間が発生します。
特に料理の後、放置すればするほど、臭いや汚れが取れにくくなるため、できるだけ早く片付ける必要があります。
また、調理中のゴミだけでなく、食べ残しや骨、ヒレなどの生ゴミも発生し、ゴミ箱に捨てたとしても、時間が経つにつれどんどんと臭いが発生して部屋が臭くなってしまうため、魚料理を避けたい気持ちになってしまいます。
これら大きな3つの要因で魚料理が「面倒くさい」と思う人は多いと思います。
骨取り魚が子育て世代にオススメな理由

今までお伝えした「魚料理を避けがちな要因」を一発で解消する解決策があります。
それは「骨取り魚を活用することです」。骨取り魚とは、その名の通り、骨をすでに取ってある切り身の魚です。
骨取り魚かの見分け方は、主に切り身魚パックの表面に「骨取り」のシールが貼ってあるのでそこで判断できます。
以下に骨取り魚が子育て世代にオススメな理由を解説します。
下処理不要ですぐ調理できる
骨取り魚とは、主に切り身の状態で売られています。
種なしブドウや種なしスイカなどとは違い、骨がない魚を育てることはできません。
骨取りをするためには、まず頭や内臓などを取る下処理をした上で、切り身にし、細かい骨も取っています。
そのため、骨取り魚を購入すれば、下処理の必要がありません。
調理前に何か処理をするとしたら、料理に合わせて好みのサイズに切り分けるぐらいです。
つまり、肉類を扱う時と同じようなイメージなので、下処理の手間はほとんどありません。
小さな子供でも安心して食べられる
これは、骨取り魚を活用する大きなメリットの一つです。
実際に骨取り魚を使った時に感じると思いますが、食べさせるときの骨を取る作業がなくなることで、ぐっと手間が減ったことを実感します。
また、食べるのが面倒と感じるかどうかは、小さな子供にとって、魚を好きになるか、嫌いになるかの大きなポイントだと思います。
まずは、食べやすい魚を食べることで、魚は美味しい、魚が好き、となってくれると良いと思います。
冷凍・チルドで買えるから使い勝手が良い

骨取り魚はスーパーだけでなく、冷凍食品コーナーやネット通販でも手軽に買えるようになっています。
冷凍タイプならまとめ買いしてストックしておけるので、忙しい日の「あと一品」にも大活躍します。
一方で、チルドタイプなら鮮度を重視したいときに便利です。
そのまま焼いてもよし、フライや煮付けにアレンジしてもよしと、幅広い料理に使えるのもポイントです。
また、骨取り魚を使った味付けや調理済みの商品もあるので、加熱すれば簡単に食べることができるため、冷凍庫に常備しておけば、「魚を食べさせたいけど準備が大変」という悩みを解決してくれます。
骨取り魚を使った超簡単レシピ3選

ここからは、骨取り魚を活用した「超」簡単レシピを3つご紹介します。
極限まで手順を簡単にしてご紹介しますので、時間がない時などにぜひ試してみてください。
レシピ① 骨なしブリの照り焼き(フライパンひとつ)
・ブリの切り身:2枚
・醤 油:大さじ2
・みりん:大さじ2
・酒 :大さじ2
・砂 糖:大さじ1
作り方
1.フライパンに油を熱し、ブリを両面こんがり焼きます。
2.調味料をすべて加えて煮からめ、照りが出たら完成!
骨なしだから子どもも安心して食べられる忙しい日の定番メインです。
レシピ② 骨なしサケのバターしょうゆ焼き(フライパンひとつ)
・サケの切り身:2枚
・バター:10g
・醤 油:大さじ1
作り方
1.フライパンにバターを溶かし、サケを入れて両面をこんがり焼きます。
2.しょうゆを回しかけ、照りが出たら完成!
バターの香りとしょうゆの風味でご飯が進む、間違いなしの一品です。
レシピ③ 骨取りサバの味噌煮(レンジで簡単)
・サバの切り身:2枚
・味 噌:大さじ1
・みりん:大さじ1
・酒 :大さじ1
・砂 糖:小さじ2
作り方
1.耐熱容器に調味料を全部入れてよく混ぜ、サバを漬けるようにのせます。
2.ラップをしてレンジ(600W)で5〜6分加熱すれば完成!
煮込まずにレンジで味がしっかり染みて、忙しい日でも簡単に味噌煮風が楽しめます。
まとめ〜骨取り魚で毎日の食卓をもっとラクに〜
骨取り魚が子育て世代にオススメな理由は以下の通りです。
・下処理不要ですぐ調理できる(すでに処理されている)
・小さな子供でも安心して食べられる(骨を取る手間がかからない)
・冷凍・チルドで買えるから使い勝手が良い(いろいろな活用ができる)
骨取り魚を使うことで、魚料理は「面倒くさい」というイメージを一気に解消することができます。
骨を気にせず食べることができるので、子供も安心して食べられますし、調理の工程も減るので「魚を食べさせたいけど忙しい」という方に取ってはビッタリの食材です。
骨取り魚をうまく活用して、家族みんなで美味しく、そして手軽に魚料理を楽しんでみてください。
参考文献
大日本水産会「2021年 男女1000人に聞いた食事・調理・魚食動向」(https://osakana.suisankai.or.jp/archive/6865)
大日本水産会「2022年 子育て世代の水産物消費嗜好動向調査」(https://osakana.suisankai.or.jp/archive/8822)