美味しい魚を食べたいけど、スーパーに行っても種類が多すぎてどの魚が良いかわからない。
そもそも何を基準に選んだらいいかわからないという人も多いと思います。
実際、毎日魚を扱っている漁師さんや魚屋さんでなければ美味しい魚を見分けることは、なかなか難しいです。
理由は、同じ魚でも、大きさ、獲れた時期、場所、獲れてからの時間・管理方法などによって大きく変わるからです。
また、日本で売られている魚介類の種類は約500種類と言われていて、どんな種類の魚を選べば良いか迷ってしまうと思います。
とはいえ、どんな魚にも美味しさを左右する共通のポイントがあります。
この記事では、美味しい魚を買うために大切なポイントを解説します。
結論からいうと、美味しい魚を買うために意識するポイントは、「鮮度」と「旬」の2つです。
この「鮮度」と「旬」を意識して買うことで、今までよりも美味しい魚を選ぶことができるようになり、魚のことがもっと好きになると思います。
美味しい魚とは
美味しいと感じる魚は人それぞれです。
例えば、マグロのような赤身の魚が好きな人もいれば、タイのような白身の魚が好きな人もいます。
魚の種類は多種多様であり、それぞれの魚には異なった美味しさがあります。
ですが、全ての魚に共通して言えることとして、「新鮮で身に栄養がしっかり詰まっているもの」は美味しい魚の基本的な条件だと思います。
逆に、鮮度が低下したため見た目が悪く、生臭かったり、身がスカスカで脂が乗っていない魚は美味しくないと感じるでしょう。
美味しい魚を買いたい場合は、新鮮で身に栄養がしっかり詰まっている魚を買う必要があります。
そのような魚であれば、例えば単純に塩焼きにしただけでも、びっくりするぐらい美味しい料理になります。
美味しい魚を選ぶための大切なポイント2つ
このような魚を選ぶポイントは何かというと、「鮮度」と「旬」です。
この2つを購入する前に考えておく必要があります。
では「鮮度」と「旬」が大切な理由やどのように見極めたら良いのかを解説していきます。
鮮度にこだわる理由
魚は鮮度の変化にものすごく敏感な食材です。
獲れてからの時間と温度に大きく影響されます。
そのため、時間が経つとどんどんと悪くなるし、時間が短くても暖かいところに置いておいたら悪くなります。
これは水分量が多いことや自己消化酵素が活発であることなどが原因であり、魚は肉や野菜などの他の食材に比べても腐りやすい傾向にあります。
そのため、魚を買う時には、鮮度にこだわる必要があります。
鮮度の見極め方
鮮度が良い魚を見極めるにはどうしたら良いでしょうか。
鮮度の良い魚を見極めるポイントとしては、
目が透き通っている、張りがある、ドリップが出ていないなどと言われています。
ただ、このようなポイントを1つずつチェックしていかなくても、直感的に「この魚、美味しそう!」と思える見た目の魚は、結果的に上記のポイントを満たしていることが多いです。
そもそも、隣り合って売られている同じ魚に鮮度の違いはほとんどありません。
それよりも重要なこととして、美味しそうと思える魚がたくさん売っているお店を見つけることです。
当たり前のことですが、お店で売る魚はそのお店の判断で仕入れたり販売したりします。
仕入れや販売の担当者が魚の鮮度や質にこだわる人であれば、全体的に良い魚が売られますし、その逆も然りです。
自分のおすすめのお店を見つけることが、鮮度の良い魚を見つけるため大切なことです。
旬にこだわる理由
旬にこだわることが、美味しい魚に出会うために大切なもう一つのポイントです。
どんな魚にも旬があります。
魚の旬には大きく分けて2つの種類があります。
1つは、まとまってたくさん獲れる時期です。
例えば、「初ガツオ」は夏前の時期にエサを求めて北へ移動するときにたくさん獲れるカツオのことです。
これは、たくさん獲れて初夏を感じることができるカツオの旬と言われています。
旬の中でも「走り」と言われたりします。
この旬は季節を感じることができますが、一方で、身に脂がたくさん乗っているというわけではありません。
もう1つは、産卵前の栄養を蓄えて、脂が乗り始める時期を旬と言います。
また、カツオで言うと秋に獲れるカツオを戻りガツオと言って、エサをたくさん食べて栄養をたくさん蓄えて、産卵のために南へ戻ってきた時に獲れるカツオのことです。
こちらの旬のカツオは、栄養や脂をたくさん蓄えて、味としても美味しい時期になります。
魚は種類や季節によって産卵の時期が異なりますが、産卵前の旬の時期を知っていると、美味しい魚に出会えることができます。
旬の見極め方
何も知識がない状態での旬の見極め方は、非常に難しいです。
栄養や脂が乗っていると、他の時期よりも魚の体型が太く、張りがありますが、これは、他の時期の状態も知らないと見分けがつきません。
産卵前の旬は、魚によって、また地域によっても異なるので、魚屋さんに聞くか自分で調べるなどして知っておく必要があります。
美味しい魚を買うには、やっぱり現地購入
鮮度がよく、身に栄養が詰まった魚にはどこで出会えるかというと、やっぱり海の近くの漁港や市場が近くにある現地で買うのが1番だと思います。
現地購入が良い理由
海の近くにある鮮魚店はもちろん、地元のスーパーでも輸送の時間があまりかからないため、全体的に魚の鮮度が格段に良いです。
また、旬で美味しい時期の魚でも量が少なくて都会には出回らない場合もあり、現地でしか手に入れられないこともあります。
これらは、漁場から近い海の地域に住む人の特権であり、現地に行くメリットでもあります。
現地に行けない場合
海の近くに住んでいる人でなければ、なかなか魚を買うためだけに現地に行くことは難しいと思います。
その場合は、自分の住んでいる生活圏内で魚の仕入れにこだわっているお店を見つけることが良いと思います。
先ほども言いましたが。都会でも仕入れへのこだわりはそれぞれのお店によって異なります。
魚の仕入れにこだわって、鮮度の良い魚を扱っている店は、どのタイミングで行っても全体的に鮮度の良い魚が置いてある確率が高いです。
そのため、自分の生活圏内にそのような店を見つけておくと、美味しい魚に出会えることができると思います。
買った後の管理にも注意が必要!
魚を買った後にも注意して欲しいことがあります。
それは、良い魚が買えたとしても、その後の管理の仕方で魚の品質はすぐに悪くなってしまうということです。
特に遠方から現地まで行くには、持ち帰るまでに時間もかかりますし、持ち帰るまでの保管も気を使うことになります。
そのため、魚を買う可能性がある場合は、保冷剤やクーラーボックスなどの低温で管理できる準備をあらかじめしておくことが大切です。
せっかく買った魚を食べる前に悪くしてしまったらもったいないですよね。
まとめ
美味しい魚=鮮度がよく身に栄養が詰まった魚を買うためには、
・「鮮度」と「旬」を意識する必要がある。
・現地で購入するのが1番
・難しい場合は、生活圏内におすすめの店を見つけておく
これだけで美味しい魚が買える可能性が大きく高まります。
自分も初めて高鮮度で旬のアジを食べた時は、これまでの自分の常識が覆るほどの衝撃がありました。
ぜひ、美味しい魚を食べて、魚をもっと好きになってもらえたらと思います。